SkyOnDemandファイルシステム

SkyOnDemandでは、独自のファイルシステム管理を行っています。

SkyOnDemandファイルシステムのコンセプト

SkyOnDemandファイルシステムのアーキテクチャ

SkyOnDemandファイルシステムは以下のようなアーキテクチャになっています。

コンポーネントレイヤ

コンポーネントレイヤは、SkyOnDemandでSkyOnDemandファイルシステムを使用するすべてのツール、モジュールが含まれます。SkyOnDemandでシステムを構築する際には、必ずコンポーネントレイヤのツール/モジュールを使用します。
SkyOnDemand Studio、ファイル系アダプタなどが主なコンポーネントとなります。
コンポーネントレイヤのコンポーネントは直接物理システムレイヤにアクセスすることはできず、必ずSkyOnDemandファイルシステムとやり取りし、実際にデータを処理します。
SkyOnDemandファイルシステムで使用しているのがどのようなファイルシステム(OSの物理ファイルシステムやデータベース)であれ、コンポーネントレイヤからはまったく意識することなく、透過的に扱うことが可能です。

SkyOnDemandファイルシステムレイヤ

SkyOnDemandファイルシステムレイヤでは、上位のコンポーネントレイヤとのアクセスと、下位の物理システムレイヤのコントロールを行います。
SkyOnDemandファイルシステムには3つの種類があり、それぞれの方法で物理レイヤのアクセス先をコントロールします。

物理レイヤ

実際にデータを格納するレイヤです。
OSのファイルもしくはデータベースまたはその両方となります。どれになるかは上位のSkyOnDemandファイルシステムの設定により変わります。

SkyOnDemandファイルシステムの種類

SkyOnDemandファイルシステムは以下の3つの種類があります。

ファイルシステムの種類 説明 エクスプローラでの[種類]の表記
ローカルファイルシステム ファイルの実データおよびメタデータはOSローカルファイルシステムにそのまま保存されます。 LOCAL
拡張ローカルファイルシステム ファイルのメタ情報がDBのテーブル内に保存され、データはOSローカルファイルシステムに保存されます。 LOCAL|EXTENDED
データベースファイルシステム DBのテーブル内に、ファイルの実データとメタデータを格納します。 なし

OSローカルファイルシステム

OSローカルファイルシステムとは、SkyOnDemandが稼働するOSのファイルシステムを表します。

OSローカルファイルシステムには、以下の2種類があります。

SkyOnDemandファイルシステムの文字制約

SkyOnDemandファイルシステムでは、以下の文字を使用禁止文字としています。 「~」はユーザのホームディレクトリを示すため、制限に加えています。

大文字小文字の区別について

SkyOnDemandファイルシステム上での大文字小文字の区別に関する現状の動作は以下の通りです。

項目 ファイルシステムの種類 動作 主な設定
/etc、/home、/share下に保存される設定名およびファイル名・ディレクトリ名 拡張ローカルファイルシステム 大文字小文字を区別します。
  • プロジェクト名
  • サービス名
  • グローバルリソース名
  • グローバルスキーマ名
  • トリガー名
  • 休日設定カレンダー名
  • アプリケーションログ出力先設定名
  • ユーザ名・グループ名
/etc、/home、/share以外に保存されるファイル名・ディレクトリ名 ローカルファイルシステム・拡張ローカルファイルシステム 大文字小文字を区別します。 -
設定ファイル内に保存される名前 - 大文字小文字を区別します。
  • スクリプト名
  • フォルダ名
  • スクリプト変数名
  • 環境変数名
  • 各種アイコン名
  • ログ検索条件名

プロジェクトのダウンロード・アップロードなどを行う場合、障害が発生する可能性があるため、大文字小文字を区別しないようにアプリケーションを開発されることを推奨します。
バージョンにより、動作が変わる可能性があります。

仕様制限